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【難易度低め】チャイコフスキーのおすすめピアノ曲【中級】

【難易度低め】チャイコフスキーのおすすめピアノ曲【中級】

ロシアが生んだ大作曲家、ピョートル・チャイコフスキーは「三大バレエ」とも呼ばれるバレエ音楽をはじめとして「三大交響曲」や協奏曲など、クラシック音楽の愛好家ならずとも一度は耳にしたことがある名曲を多く世に送り出した偉大な存在ですよね。

あまりイメージが浮かばないかもしれませんが、実はチャイコフスキーが作曲したピアノ曲もすてきな作品が多いのですよ。

こちらの記事では比較的難易度の低いピアノ曲を中心として、ピアノ曲以外の有名曲も含めて紹介しています。

中級レベルに手が届きそうなピアニストの方、叙情的で美しいチャイコフスキーならではの旋律にぜひ挑戦してみてください!

【難易度低め】チャイコフスキーのおすすめピアノ曲【中級】

四季 3月『ひばりの歌』 Op.37b-3Pyotr Tchaikovsky

ロシアの1年の様子をピアノ曲で描写した全12曲で構成された、ピアノ作品集『四季』。

各曲とも、ロシアの詩人による季節を題材にした詩を参考に作曲されたといわれています。

3月の『ひばり』は、アポロン・マイコフという詩人の作品をもとに作曲された楽曲です。

ひばりは、世界各国で「春の鳥」として親しまれている鳥。

日本では、数多くの俳句に詠われています。

さえずりのような装飾音や、鳥たちがコミュニケーションを取り合うようなメロディーの掛け合いを意識しながら弾けるとよいでしょう。

ゆり

四季 10月『秋の歌』 Op.37b-10Pyotr Tchaikovsky

ピアノ曲集『四季』の10月『秋の歌』は、ロシアの詩人アレクセイ・コンスタンチノヴィッチ・トルストイの詩を参考に作られた楽曲です。

シンコペーションのあとを引くようなリズムと、切なさをたたえたメロディーに、心がキュッと締め付けられるような感覚をおぼえます。

ピアノ初心者の教則本には、シンコペーションが連続する曲はあまり収録されていないため、はじめは正確にリズムをとらえるのが難しいかもしれません。

メトロノームを使って練習すると、拍の刻みとどの音がピッタリ合うのかを把握しながら、シンコペーションをマスターできますよ!

ゆり

『眠りの森の美女』より「ワルツ」Pyotr Tchaikovsky

3大バレエ音楽の1つである『眠れる森の美女』。

劇中歌のワルツは、ディズニー映画『眠れる森の美女』で主人公のオーロラ姫が歌った曲としても知られています。

もとはオーケストラが演奏するバレエ音楽ですが、ピアノ版楽譜も多数出版されています。

まずは、3拍子のリズムや優雅なメロディーを楽しめるシンプルなアレンジで練習し、徐々に難易度の高いものにチャレンジしていくとよいでしょう。

左手は軽やかに、右手はなめらかに、左右の違いを意識して弾いてみてくださいね!

ゆり

6つの小品 感傷的なワルツ Op.51-6 ヘ短調Pyotr Tchaikovsky

『感傷的なワルツ』は、チェロや木管五重奏など、さまざまな楽器や編成で演奏されている作品です。

ピョートル・チャイコフスキーの有名作品と比べ知名度は低いものの、クラシックファンからは「もっと評価されてもいい曲だ!」と支持されている楽曲でもあります。

メロディーをたっぷり歌って切なく弾く部分や、ワルツのリズムを意識して軽やかに演奏する部分など、いろいろな表現を1曲の中で楽しめます。

「ここはこんな気持ちで弾いてみよう」と、具体的な場面を想像しながら演奏してみましょう!

ゆり

『子供のアルバム』より「甘い夢」Op.39-21Pyotr Tchaikovsky

ピョートル・チャイコフスキーが7歳の甥に献呈したピアノ曲集『子供のアルバム』の第21番『甘い夢』は、幸せに満ちた雰囲気が印象的な楽曲です。

すてきな夢を見ながら眠る小さな子供の寝顔が目に浮かぶような作品ですよね。

ゆったりと進んでいきますが、右手でメロディーと伴奏の和音を同時に弾いていくため、主旋律を響かせるのがやや難しいと感じるかもしれません。

メロディーラインと伴奏それぞれを分けて練習し、メロディーが耳で追えるか確認しながら合わせていきましょう。

なめらかに演奏するために、ペダルも使えるといいですね!

ゆり

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