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【上級者向け】発表会におすすめのピアノ曲

【上級者向け】発表会におすすめのピアノ曲

ピアノ上級者ともなってくれば、速弾きや音域が広く手の移動が激しい難曲に挑戦する機会が増えると思います。

そういった楽曲を弾くことはピアニストにとっては本望と言っても過言ではありません。

しかし、ピアノの難易度は技術的な部分だけではなく、芸術性の高さも影響しています。

今回は総合的な観点から上級者向けと思われる楽曲をピックアップしました。

ジャズテイストに近いものもランクインしているので、変則的な楽曲で発表会に挑戦したいという方は、ぜひ最後までじっくりとご覧ください。

もくじ

【上級者向け】発表会におすすめのピアノ曲

2つのラプソディ Op.79 第1曲Johannes Brahms

ヨハネス・ブラームスの名曲『2つのラプソディ Op.79 第1曲』。

既に上級者の方は、誰しも一度はこの楽曲を経験しているといっても過言ではないほど有名な作品です。

中級者から上級者にステップアップするときや、上級者の初めの課題曲として使用されることが多く、重音のパッセージの多さと手の交差が多いことが最大の特徴です。

とはいえ、速い指さばきやとてつもないオクターブが求められる作品ではないので、『トルコ行進曲』や『アラベスク第1番』を演奏できるレベルの方は、ぜひ挑戦してみてください。

Ryo

水の戯れMaurice Ravel

フランスの作曲家モーリス・ラヴェルがパリ音楽院在学中に作曲した『水の戯れ』は、形の定まらない水の姿をそのまま音に表したかのような、流動的で美しい作品です。

ラヴェル作品の初演を数多く行ったピアニスト、リカルド・ビニェスによる初演では、誰もが一度は耳にしたことがあるであろうクラシックの名作『亡き王女のためのパヴァーヌ』とともに演奏されたそうです。

この曲は、自由な水の様子をイメージしながら、とにかくなめらかにピアノを奏でるのがポイント!

全身を脱力させた状態で、横の流れを大切にしながら演奏しましょう。

ゆり

喜びの島Claude Debussy

冒頭のトリルと、そこから何かがうごめく様子を表すかのように続くフレーズが印象的なクロード・ドビュッシー作曲の『喜びの島』。

ピアノリサイタルやコンクールで演奏されることも多い、人気も難易度も非常に高く弾きごたえのある楽曲です。

愛の女神ヴィーナスの島とされている地中海に浮かぶシテール島を描いた作品から着想を得て作曲されたこの曲は、装飾音やリズムの変化によって幻想的な愛の喜びを描いているといわれています。

曲の至る所にちりばめられたキラキラとした装飾音の音色を大切にしながら、表情豊かに演奏しましょう!

ゆり

ロンド・カプリチオーソ Op.14 U 67 ホ長調Felix Mendelssohn Bartholdy

ドイツの作曲家フェリックス・メンデルスゾーンのピアノ作品の中でも、広く親しまれている楽曲の一つである『ロンド・カプリチオーソ Op.14 U 67 ホ長調』。

初恋の人のために書いた『ホ長調のエチュード』に、穏やかな冒頭の導入部を書き加えたものが、この作品であるとされています。

テクニック的に最上級の難易度というわけではありませんが、繊細なタッチや幅広い表現力が求められます。

表情をたっぷりつけて、ロマンチックに、情熱的に演奏しましょう。

ゆり

練習曲 作品10-12「革命」Frederic Chopin

ショパンというと技巧的な作品というよりも芸術性の高い作品をイメージする方が多いと思います。

もちろん、芸術性の高さはどの作品もピカイチなのですが、なかには技巧に重きを置いた作品が存在します。

そのなかでも特にオススメしたい楽曲が、こちらの『革命のエチュード』。

圧倒的な技巧と芸術性を両立させた作品で、指の回りが特に重要視されます。

序盤から激しい打鍵が続くので、ある程度の持久力も求められるでしょう。

ぜひチェックしてみてください。

Ryo

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