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ピアノの発表会で緊張しないための5つのポイント
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ピアノの発表会で緊張しないための5つのポイント

ありふれたテーマではありますが、ステージで演奏する人にとっては、永遠の課題でもあります。

あらためて、今回は5つのポイントに絞って、挙げてみたいと思います。

ピアノの発表会で緊張しないための5つのポイント

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https://pixabay.com/

1. 納得するまでの練習

やはりこれに勝るものはないように思います。

どんなに期間が短くても、その中で精一杯練習に尽くすことです。

体力、精神力、集中力、できることは全て、やってみることです。

2. 発表会前により緊張感を味わえる場を用意しておく

本当の本番前に一度、いや一度と言わず、何度でも人に聴かれる場面を作るのです。

意外なところで間違ってしまったり、普段は覚えているところを忘れてしまったりするでしょう。

それ自体は悪いことではありません。

もちろん、何事も起きなければ、問題ありません。

まだしっかりと体に染み込んでいなかったところをあぶり出すことが、この場の目的です。

「弾き合い会」と私は読んでいます。

リハーサルと呼ぶ人もいるでしょう。

リハーサルは、とっても大切です。

録音や録画をすると、なお緊張感が出て、有意義なリハーサルとなるでしょう。

3. 当日のシミュレーションを行う(同じような動きをしてみる、衣装を着てみる)

ステージでする動きを同じにしてやってみます。

できれば2の「弾き合い会」または「リハーサル」でそれをやることができれば越したことはございません。

衣装も靴もアクセサリーも着用して、髪の毛もセットする予定ならば簡単にまとめます。

ピアノまでの動線もできる限りステージに近いカタチを考えて、歩き始めるところからやるのです。

もちろん、あいさつもします!

衣装を着た時の違和感、上手な歩き方のチェックにもなります。

4. 何度も経験する

定期的にステージに上がって演奏する機会を設ければ設けるほど、またその年齢が早ければ早いほど、本番に慣れるでしょう。

どんなに緊張感をする人でも、何度も経験すれば、さすがに慣れてきます。

「ステージに上がる機会がない!」という方がいらっしゃいましたら、周りの人に相談して、時間を空けてもらいましょう。

数人集めたら、どこかのスタジオや少し広いところを借りて(もちろん会場費は払って)聴いてもらいましょう。

そこまでしなくても、ご自宅で、「これから発表会を行います。今日のピアニストは○○○○さんです!では、お願いします!」パチパチ(拍手)……と、ご家族に言っていただいてお辞儀をして弾くだけでもいいですよね。

周りの人に楽しんでもらうための演奏ですから、まずは家族から。

こんなほんの少しの工夫から緊張しても弾けるような精神力が育つんだと思います。

5. 緊張しない人なんていない

緊張は、体の自然な現象です。

だから、いざという時に限って、避けることはできないんです。

だから「緊張しない人なんていない」「緊張は誰でもする」「緊張するのは当たり前」と自分を説得するのです。

別に運動しているわけじゃないのにドキドキして止まらなくて、それがきっかけで混乱、頭が真っ白…よくある話ですよね。

それを改善したい場合は、日々の練習の時に実際にドキドキするまで運動してからすぐ弾いてみてください。

「ゼェゼェ」するくらいまで運動しなければ、ピアノの前について弾き始めてややもすれば、案外収まっているんです。

これは本番に強くなるの中から学んだことです。

わたくしも、実際に本番で使え驚きました。

ドキドキしているのに、落ち着いて演奏できたのですから。

別に運動してきたわけでも、全力で走って、ピアノの前にきたわけじゃないんです。

優雅にゆったりと歩いてピアノの前に着いたのですから(笑)。

思い込みとは、本当に恐ろしいものです。

運動すること、スポーツをすることの大切さを実感した瞬間でした。

最後に

いかがでしたか?

身近にありふれたテーマですが、乗り越えて欲しいです。

その先にきっと何かがあるはずなんです。

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ライタープロフィール

西岡裕美子

ピアノ講師

西岡裕美子

【プロフィール】 幼少からヤマハ音楽教室に通い、音楽の研鑽を積む。

北海道札幌北高等学校普通科卒業。

北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽コース卒業。

現在、(株)エルム楽器ヤマハ音楽教室講師。

石山東音楽教室主宰。

合唱や声楽の伴奏、自身の音楽活動も行っている。

読み聞かせユニット「ピアノストーリア」での作曲・語り、童謡・お子様向けピアノアレンジ楽譜サイト「童謡楽譜わらべえ」での童謡編曲・BABYMETAL「イジメ・ダメ・ゼッタイ」ピアノ用編曲なども手がけ、活動の幅を広げている。

【講師歴】 講師歴は、16年になります。

ヤマハ音楽教室のシステム講師として、2歳からご年配の方まで指導経験がございます。

北翔大学にて幼稚園、小学校の免許取得に必要な、音楽の実技指導経験がございます。

信念と情熱で石山東音楽教室を盛り上げていきます。

【取得資格】 中学校・高等学校教諭一種免許(音楽)ヤマハピアノ演奏グレード3級 ヤマハエレクトーン演奏グレード4級 ヤマハ指導グレード3級 【受賞歴】 2004年 東京国際芸術協会第新人賞受賞 2007年 ピティナ・ピアノコンペティション(デュオ部門)奨励賞受賞 2007年 旭川市新人賞(ピアノ部門)受賞 2008年 ANP全日本ピアノデュオコンクール奨励賞受賞 2008年 ヤングアーチストピアノコンクール(2台ピアノ部門)奨励賞受賞 2008年 旭川市新人賞(アンサンブル部門)受賞 などとありますが、やはり現在の演奏に対する心・姿勢と、向上心を大切にしています。

【師事歴】 下家香世子、秋山由美子、佐々木朋香、二宮英美歌、石橋克史、各氏のもとで、ピアノを学んでまいりました。

【所属している会】 東京国際芸術協会、フェリーチェ楽友会、ハイメス・アーティスト、各会員。

【ブログ】ピアノ演奏と音楽教室の意義について

http://ihmusichappy.blog.fc2.com/

【YouTube】童謡楽譜わらべえ

https://www.YouTube.com/channel/UCvv2tm3e8_-T02tZM2Hx_xA

【お問い合わせ】 ishiyamahigashi.music@gmail.com

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