【最高難度】ピアノの魔術師・リストが手掛けた難しい曲を厳選
並外れた演奏テクニックを武器にピアニストとして活躍しながら、作曲家としても超絶技巧を要するピアノ曲を数多く残したピアノの魔術師、フランツ・リスト。
華やかで壮大な作品たちは多くの人々を魅了してきましたが、超人並みのテクニックがなければ弾きこなせない作品も多く、憧れの気持ちがあってもなかなか挑戦できないのが正直なところ。
今回は、そんな難易度の高いリスト作品のなかでも、特に難しいとされている曲を厳選してご紹介します。
技巧的な難しさに気をとられてしまいがちですが、ぜひ楽曲自体の美しさやリストの描く壮大な世界観にも注目しながらご覧ください。
もくじ
- 【最高難度】ピアノの魔術師・リストが手掛けた難しい曲を厳選
- パガニーニによる大練習曲 S.141 第3番「ラ・カンパネラ」Franz Liszt
- 「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ S.434Franz Liszt
- 伝説 S.175 第2曲「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」Franz Liszt
- ハンガリー狂詩曲 第2番Franz Liszt
- 巡礼の年 第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」S.162 第3曲「タランテラ」Franz Liszt
- ハンガリー狂詩曲 第6番Franz Liszt
- 巡礼の年 第2年 イタリア S.161 第7曲「ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲」Franz Liszt
- 超絶技巧練習曲 第7番『英雄』Franz Liszt
- 3つの演奏会用練習曲 S.144 第2番『軽やかさ』Franz Liszt
- 超絶技巧練習曲 第4番「マゼッパ」Franz Liszt
- ピアノソナタ ロ短調 S.178Franz Liszt
- 半音階的大ギャロップFranz Liszt
- スペイン狂詩曲 S.254Franz Liszt
- 超絶技巧練習曲 第5番「鬼火」Franz Liszt
- メフィストワルツ 第1番 S.514Franz Liszt
【最高難度】ピアノの魔術師・リストが手掛けた難しい曲を厳選
パガニーニによる大練習曲 S.141 第3番「ラ・カンパネラ」Franz Liszt
フランツ・リストの作品のなかで、高難易度といえばまっさきにこちらの『パガニーニによる大練習曲 S.141 第3番「ラ・カンパネラ」』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
難易度としては超上級者向けで、圧倒的な難しさをほこります。
それでも他にも難しい作品は存在するのですが、『ラ・カンパネラ』ほど高い演奏効果を持った高難易度の作品は見かけません。
演奏家にとっては地獄のような曲ですが、聞き手にとっては至高の1曲です。
(Ryo)
「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ S.434Franz Liszt
1851年にローマで初演されたヴェルディのオペラ、『リゴレット』。
こちらの『「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ S.434』は劇中の1曲です。
クラシックを知らない層にとってはマイナーな部類にあたりますが、クラシック愛好家からは高難易度かつ至高のオペラ作品として有名ですね。
非常に繊細なタッチが求められる作品で、指の力加減がうまい演奏家でなければ、音が固くなってしまいます。
演奏家によって雰囲気が変わる作品なので、ぜひ聴き比べながらこの曲を味わってみてください。
(Ryo)
伝説 S.175 第2曲「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」Franz Liszt
ひとくちに難曲といってもその種類はさまざま。
『マゼッパ』のような一点集中型の難しさもあれば、あらゆる技巧を含んだ『トッカータ』のようなさまざまな技巧が盛り込まれた難しさもあります。
今回、紹介するこちらの『伝説 S.175 第2曲「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」』は後者にあたる作品ですね。
リストの独特の指使いは本作でもしっかりと反映されており、体力もそれなりに必要とする作品です。
カバーしなければならない技術が多いので、一般的な楽曲に対する評価以上に難しさを覚える作品といえるでしょう。
(Ryo)
ハンガリー狂詩曲 第2番Franz Liszt
超絶技巧を要する難曲を数多く作曲したピアノの魔術師フランツ・リストの『ハンガリー狂詩曲 第2番』。
こちらの曲も例にもれず非常に難易度が高く、プロのピアニストでも演奏に苦戦する作品の一つです。
重厚な雰囲気から始まり、徐々に華やかさを増していく様子は、まさに圧巻!
明るく美しいメロディと力強いリズムは、長年にわたり多くのピアノ学習者やピアノ愛好家を魅了し続けています。
弾きこなすには相当な練習量が必要になりますが、ドラマチックな世界観を楽しみながらチャレンジしてみてください!
(ゆり)
巡礼の年 第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」S.162 第3曲「タランテラ」Franz Liszt
フランツ・リストの集大成といっても過言ではない作品『巡礼の年 第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」S.162 第3曲「タランテラ」』。
20代から60代までに断続的に作られた作品で、ロマン主義から印象主義へ移り変わる様子が味わえます。
そんな本作は、フランツ・リストの作品というだけあって、高い難易度をほこります。
細かい装飾音が連続する部分が非常に難しいのですが、ここは高い演奏効果を発揮する部分でもあるため、聴いてる分には非常に魅力的な作品です。
(Ryo)