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ピアノの難しい曲|プロでも弾けない!?超絶技巧を要するクラシック

ピアノの難しい曲|プロでも弾けない!?超絶技巧を要するクラシック

世界には、演奏不可能とも思えるような難易度を誇るクラシックのピアノ曲が多数存在します。

その難しさはまさに悪魔的!

「プロのピアニストであっても、弾きこなせるのはほんの一握り」といわれている作品もあるんです。

今回は、そんな最難度のピアノ曲のなかから、超絶技巧を要することで有名な名曲たちをピックアップしました!

ピアニストの超人的な指さばきをご覧いただける動画とともにご紹介しますので、ぜひ耳と目の両方でお楽しみください。

ピアノの難しい曲|プロでも弾けない!?超絶技巧を要するクラシック

超絶技巧練習曲集4番「マゼッパ」Franz Liszt

いくつもの高難易度な楽曲を作り、多くの演奏家たちの頭を悩ませてきた作曲家、フランツ・リスト。

難しい楽曲が多い作曲家と聞かれれば、誰もがリストをイメージするのではないのでしょうか?

そんなリストの作品のなかでも、特に難しいといわれている楽曲が、こちらの『超絶技巧練習曲集4番「マゼッパ」』。

あらゆる部分で難しい作品というわけではありませんが、オクターブと重音に関しては無類の難易度をほこります。

「Allegro deciso」から難易度が一気に上がるので、練習ではとにかく正確にポジションを取ることを意識しましょう。

Ryo

トッカータ ハ長調 Op.7Robert Schumann

シューマンの難曲として名高い作品、『トッカータ ハ長調 Op.7』。

「トッカータ」は日本語で「触れる」といった意味で、シューマンは演奏家の指ならしをかねた即興曲として作ったようです。

しかしこの作品、指ならしといっても決して簡単な曲ではありません。

むしろ、シューマンの作品のなかでもトップクラスの難易度をほこります。

高い演奏効果を追い求めた結果、難所が非常に多く、第1主題も第2主題も高度なテクニックを求められる仕上がりとなっています。

Ryo

ゴルトベルク変奏曲(アリアと30の変奏曲)ト長調 BWV 988J.S.Bach

音楽の父、ヨハン・セバスチャン・バッハによる名曲『ゴルトベルク変奏曲(アリアと30の変奏曲)ト長調 BWV 988』。

全32曲からなる作品で、バッハの作品のなかでも屈指の難易度をほこることで知られています。

そんなこの作品の難しいポイントは、なんといってもオクターブ。

変奏によって速くなったり、ゆるやかになったりと複雑に速度が変わるなかで、広いオクターブに対応しなければなりません。

技術だけではなく、手の大きさといった先天的な要素も求められる高難易度の作品です。

Ryo

夜のガスパール 第3曲「スカルボ」Maurice Ravel

ラヴェルの作品のなかでも、屈指の難易度をほこると言われている作品『夜のガスパール 第3曲「スカルボ」』。

前衛的な表現を作り上げたラヴェルですが、本作でもその個性はいかんなく発揮されており、速いパッセージや難しいオクターブが連発するなかで、細かい表現を達成しなければなりません。

単純な難易度だけなら他の高難易度の曲に劣ることもあるものの、弾くのに精いっぱいの状態であれば、細かい表現を演出していくのは相当難しいといわざるをえません。

表現力に自信のある方は、ぜひ取り組んでみてください。

Ryo

イスラメイMily Balakirev

最高難度のピアノ曲として必ずといってよいほど名前の挙がるロシアの作曲家ミリイ・バラキレフ作曲の『イスラメイ』。

特に表現に関しては非常に難しく、ピアニッシモで細かいメロディーを弾いたり、一番の難所では「Ossia」まで登場する始末。

個人的には、同じく最高難度といわれるフランツ・リストの『マゼッパ』よりもはるかに難易度が高い楽曲だと思うので、腕に自信のある方はぜひ挑戦してみてください。

Ryo

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